「霜月鮟鱇 絵に描いても舐めろ」とも言われるそうで、霜月(11月)から旬を迎える鮟鱇。3月までが脂がたっぷりのり美味しい季節です。
今年こそはと思いつつ、伸ばし伸ばしになっていましたが、今年の旬の終わりを迎えようやく母の味の鮟鱇鍋に初挑戦してみました。
『西の河豚、東の鮟鱇』とも言われ、高級魚のひとつですが、最近では中国からの輸入品も店頭に並び、国産にこだわらなければ昔よりも安価に手に入るようになってきました。
鮟鱇の美味しさの源は、独特のプルプルさを持つ皮とコクとウマミを凝縮した肝。
もちろん栄養価も、たっぷり。
皮のプルプルさはコラーゲン。美肌効果は言わずと知れ渡っておりますね。
肝は、脂質が高めなので気にされる方は控えめにしたほうがよいですが、たっぷり入れて濃厚なスープに仕上げた方がやはり美味しい。ビタミンA、亜鉛、銅、DHA(ドコサヘキサエン酸)、 IPA(イコサペンタエン酸)などを多く含みます。 その他の栄養分も豊富で、老化を防ぐ抗酸化の効果があるビタミンE、味覚障害の改善へ働きを持つ亜鉛の他、 血液をサラサラにする作用があるIPA(イコサペンタエン酸)は、とされ、、頭の働きを高めるDHA(ドコサヘキサエン酸)など、他の食材ではなかなか摂りにくいうれしい栄養素を含んでいます。
今回は、母直伝の味をご紹介。
■■「鮟鱇鍋」のレシピ■■
<材料>
- 鮟鱇 今回は250gの1パックと肝1パックを使用
- 水
- 酒
- 味噌
- 白菜
- 春菊
- 椎茸
- えのき茸
<作り方>
- 肝は細かめに刻みます。たっぷり肝が入手できたときには、半分を刻み、残り半分はぶつ切りに。ぶつ切りのほうは、鮟鱇の身と皮の部分と一緒に扱います。
- 白菜はそぎ切りに、春菊は軸の太い部分を取り除きざく切りに、椎茸は飾り包丁を入れ、えのき茸は好みの大きさに分けます。
- 土鍋を熱し、少量の脂をひいて肝を炒めます。香りが立ってきたら味噌を投入。総量にもよりますが、4-5人前で大さじ3杯程度が目安。塩味は後でお好みに調整できます。
- 水分が飛んできたら、日本酒を1カップ程度入れ沸騰したら、お水を鍋の半分程度まで入れます。
- 煮立ってきたら、鮟鱇の身と皮を投入して弱火で10分ほど煮込みます。焦げ付かないように底をシャモジなどでこそぎながら煮立てるとよいでしょう。少し濃いめの味噌汁のイメージになるように味噌を追加し、で塩味を整えてください。
- 肝のよい香りが立ってくるので、お野菜を投入。軟らかくなってきたら食べごろです。
- 〆は、雑炊やおうどんが合いますね。また翌朝に白いご飯と合わせてお味噌汁風にいただくのもおすすめです。
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