日本人は、満州帝国を作り、王兆銘政権を作り、いずれも失敗した。この経験から、日本人は、中国の政治家に接近することを控えているように思う。
親しくしたいが、失敗している。
例外は、中曽根康弘で、彼が首相当時、胡耀邦と親しくした。ところが鄧小平により胡耀邦が失脚させられると、中国人で、親日を公言する政治家はいなくなった。
官房長官をした野中広務自民党議員が曾慶紅と親しいと言われた。
評論家では、馬立誠のみが親日である。2002年秋、「人民日報」の評論員、馬立誠が、「対日関係の新思考」と題して、「事実に即して言えば、(日本)はアジアの誇りである」「日本の謝罪問題はすでに解決している」とのべ、中国と日本でも大いに注目されたが、それ以後、日本へ理解を示し、日本寄りの評論家は出現していない。
近藤大介氏は、「対中戦略ー無益な戦争を回避するために」(2013年)において、次のように述べる。
日本の政治家は、まず、次の3人にアプローチすべきであるとする。
李源潮国家副主席。
汪洋副首相。
劉延東副首相(女性)
次に、胡春華・広東省党委書記、孫春蘭(女性)天津市党委書記、張春賢・新疆ウイグル自治区党委書記を挙げる。
習近平の次は誰か。
石平は、「習近平にはなぜもう100%未来がないのか」(徳間書店・2015年)162頁において、2017年の党大会で、政治局常務委員入りする胡春華が国家副主席となる。李源潮(2015年、64歳)は年齢が高すぎる。李克強は、総理を辞任し、全国人民大会委員長、汪洋が総理になる。孫政才が副総理になる、と予想した。2022年、習近平が引退すれば、胡春華国家主席(2022年、59歳)、孫政才首相(2022年、59歳)と予想していた。2017年7月15日、孫政才は、重慶市共産党委員会書記を解職された。石平「冗談か悪夢のような中国という災厄」(ビジネス社・2017年)96頁は、孫政才の失脚は、習近平一派と共青団派が連携、展開した「江沢民派一掃作戦」の総仕上げ、と見ている。
2013年 フランス ランスにて
1934(昭和9)年生まれ
久留米大学名誉教授・国際日本語普及
協会理事
LAIT(IT知財法務研究所)
客員研究員
京都大学法学部卒
1960年文部省(現・文部科学省)
1970年文化庁著作権課長補佐
1988年私立久留米大学法学部教授。
1995年久留米大学法学部長
2005年久留米大学特任教授・名誉教授
2011年日本ユニ著作権センターより
「著作権貢献賞」を受賞
主な著書に
などがある。
シリア難民とインドシナ難民 - インドシナ難民受入事業の思い出 【2,800円+税】
ウルトラマンと著作権 - 海外利用権・円谷プロ・ソムポート・ユーエム社 【4,500円+税】
インターネット判例要約集 - 附・日本著作権法の概要と最近の判例 【2,800円+税】