大家重夫の世情考察

中国政治事情

第8章 習近平総書記と王岐山と李克強 - 前編 - ≪第1部 中華人民共和国小史≫

 習近平は、序列2位の李克強からは仕事をとりあげ、多くの「小組」をつくり、習近平が長となっている。李克強はよく耐えている。
 また、経済の専門家である王岐山を司法、警察の責任者にして、腐敗撲滅にあたらせ、王岐山が実質的なナンバー2である。

○2012年(平成24年)11月11日

 内部高官会議。 ここで、胡錦濤が全ての役職から退き、習近平同志に譲りたい、として軍事委主席も含めて、引退を表明、習近平は、その決断に最高の敬意を表明した(江沢民は、引退後も1年10月、軍事委主席を務めた)。
 当時、この胡錦濤が総書記と党中央軍事委員会主席をともに退任したことは、美挙であると称えられたが、令計画を重用した引責辞任であった可能性がある(加藤隆則・文藝春秋2015年8月号101頁)。

○2012年11月15日。第18回党大会

 一中全会(第18回党大会第一次中央委員会全体会議)が開かれた。
 前国家主席の胡錦濤は、「国が滅びる」ことの危険性に厳粛に言及した。(石平「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」PHP新書・2013年)165頁)。
習近平が中共中央総書記に選ばれ、「チャイナ・ナイン」は、「チャイナ・セブン」になった。遠藤誉論文(注73)によれば、次のようである。

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職位は、2013年からのものを予測している。派閥も遠藤論文による。

職位 派閥
1,習近平(59) 中央総書記、国家主席、国家軍事委員会主席 中立
2,李克強(57) 国務院総理 胡錦濤派
3,張徳江(66) 全人代委員長、常務委員会委員長 江沢民派
4,愈正声(67) 全国政協(中国人民政治協商会議全国委員会)主席 江沢民派
5,劉雲山(65) 中共中央精神文明建設指導委員会主任、
中共中央党学校校長、中共中央書記処第1書記
やや江沢民派
6,王岐山(64) 国務院副総理、中共中央紀律検査委員会書記(注74)(注75 やや江沢民派
7,張髙麗(66) 国務院第一副総理、2012年11月20日まで、天津市党委員会
書記
江沢民派

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中国政官データ[2016年5月版]

著者:大家 重夫(Shigeo Ohie)のご紹介

著者:大家 重夫(Shigeo Ohie)の写真

2013年 フランス ランスにて

プロフィール

1934(昭和9)年生まれ
久留米大学名誉教授・国際日本語普及
協会理事
LAIT(IT知財法務研究所)
客員研究員

京都大学法学部卒
1960年文部省(現・文部科学省)
1970年文化庁著作権課長補佐
1988年私立久留米大学法学部教授。
1995年久留米大学法学部長
2005年久留米大学特任教授・名誉教授
2011年日本ユニ著作権センターより
「著作権貢献賞」を受賞

主な著書に

  • 肖像権(1979年・新日本法規)
  • 改訂版ニッポン著作権物語(1999年・青山社)
  • タイプフェイスの法的保護と著作権(2000年・成文堂)
  • 唱歌『コヒノボリ』『チューリップ』と著作権(2004年・全音楽譜出版社)
  • 肖像権 改訂新版(2011年・太田出版)
  • 美術作家の著作権 その現状と展望
    (福王子一彦と共著・2014年・里文出版)
  • ウルトラマンと著作権
    (上松盛明氏と共編・2014年・青山社)
  • インターネット判例要約集(2015年・青山社)

などがある。

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