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医療

ワルファリン治療の課題と新しい経口抗凝固薬への期待

血液凝固を阻害する抗凝固薬の1つワルファリンは、血栓塞栓症の予防や心臓弁膜症の弁置換術の手術後、心房細動が原因となる脳塞栓症防止などのためにしばしば処方される薬です。

ある程度の年齢を経た人には服用している人が多く、私の周りにも3人の服用者がいます。

しかし、出血が止まりにくくなる副作用や、納豆や青汁などビタミンKが多い食材を摂取すると作用が減速すること、多数の薬剤との相互作用があるため他の薬剤の処方に慎重を期するなど、注意を払わなければならない薬剤のひとつです。

このワルファリンに代わる薬剤として、2011年にはダビガトラン、2012年にはリバーロキサバンが新たに登場し、医療現場で治療の選択肢が広がることが期待されています。

また、ワルファリンは服用量に個人差があるため各人の適量を定期的にモニタリングしなければならないのも、医師・患者双方の負担となっていましたが、リバーロキサバンは日本人に適した用量が1日1錠と設定されています。

治療の選択肢が増え、個人にあった薬を選択できるようになることは、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上にも繋がることが期待されます。 

(F.M.)

 

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